PSAの鑑定基準とセンタリングを自分でチェックする方法
2026年10月3日更新 · Kamal Nasir
PSAの鑑定では、センタリング、角、縁、表面が見られます。最上位のPSA 10(GEM-MT)は、表のセンタリングがおよそ55/45以内、裏が75/25以内であることが条件です。センタリングは定規とルーペがあれば自宅でも測れます。鑑定に出す前に自分でチェックしておくと、どのカードを出すべきか判断しやすくなります。
PSAのグレードとセンタリング基準
PSAが公開している基準では、グレードごとにセンタリングの上限が決まっています。数字は左右(または上下)の余白の比率で、カードの画面が完全に中央にあれば50/50です。
- PSA 10(GEM-MT):表 55/45以内、裏 75/25以内
- PSA 9(MINT):表 60/40以内、裏 90/10以内
- PSA 8(NM-MT):表 65/35以内、裏 90/10以内
- PSA 7(NM):表 70/30以内、裏 90/10以内
- PSA 6(EX-MT):表 80/20以内、裏 90/10以内
- PSA 5(EX)とPSA 4(VG-EX):表 85/15以内、裏 90/10以内
- PSA 3(VG)とPSA 2(GOOD):表裏とも 90/10以内
PSA 10とPSA 9はどう違うか
PSA 10は、4つの角が完全にシャープで、ピントが合い、元の光沢が完全に残っている、実質的に完璧なカードと定義されています。汚れやシミは一切認められず、全体の見栄えを損なわない程度のわずかな印刷の不完全さだけが許容されます。
PSA 9は、裏面のごくわずかなワックスのシミ、小さな印刷の不完全さ、縁のわずかな変色のうち1つだけが認められる状態です。PSA 2から9では、特に状態がよいカードに0.5の加点がつくことがあり、その判断ではセンタリングが重視されます。
PSAのセンタリング基準は厳しくなった
「PSAの基準が変わった」と言われるのは、センタリングの表記が変わったためです。2024年5月時点の公式ページでは、PSA 10の表のセンタリングは「およそ55/45から60/40以内」、PSA 9は「60/40から65/35以内」と幅のある表記でした。2025年2月以降のページでは、PSA 10が「55/45以内」、PSA 9が「60/40以内」となり、ゆるいほうの数字がなくなっています。古い記事や動画を参考にするときは、いつの基準なのかを確認してください。
CGCの基準もあわせて確認
CGCでは、Pristine 10がセンタリング50/50、Gem Mint 10が表およそ55/45、裏75/25までです。Mint 9以下のセンタリングの数字はスポーツカードなど向けで、TCGのカードは小さな欠点の程度で説明されています。ほかの鑑定会社に出す場合も、出す先の基準を確認しましょう。
センタリングの測り方と計算方法
用意するのは、ミリ単位の目盛りがある定規かセンタリング用の透明シート、ルーペ(スマホのカメラの拡大でも可)、角度を変えられる明るいライトです。
- 表面の左右の余白を、それぞれいちばん狭いところで測ります。
- 大きいほうの余白を左右の合計で割ります。左3ミリ、右2ミリなら3÷5で60%、つまり60/40です。
- 上下も同じように計算し、裏面の左右と上下も測ります。
- 表の悪いほうの数字を表の基準と、裏の悪いほうの数字を裏の基準と比べます。
角・縁・表面のチェック方法
角は、ルーペで表と裏の4か所ずつを見ます。PSA 10の条件は4つの角が完全にシャープなことなので、先端に白い点が出ていたり、丸くなっていたりすれば減点の対象です。
縁は、裏面の青い枠で白かけが目立ちます。ライトを縁に沿って当て、欠けや削れ、カットの荒れがないかを確認します。
表面は、カードを傾けてライトの反射を全体に動かすと、正面からは見えない傷、へこみ、印刷の線、指紋、ホロの傷が浮かび上がります。PSAの基準では、薄い折れ目が見えるカードはPSA 4(VG-EX)の説明に含まれています。
グレードがつかずに返ってくるケース
PSA Japanの基準ページには、グレードをつけずに返却する理由も載っています。トリミング、修復、色補正、クリーニングの形跡、シワ伸ばしや光沢強化などの改変、製造時のミスカット、最低サイズに満たないカードなどです。トリミングや修復などの理由では、グレードがつかなくても所定のグレーディング料金が請求されると書かれています。手を加えたカードは出さないようにしましょう。
鑑定に出す価値はあるか
鑑定には料金や送料と時間がかかります。出す価値があるのは、未鑑定でも値段がつき、自宅のチェックで高いグレードが見込め、そのグレードの落札価格が未鑑定の価格と費用の合計をはっきり上回るカードです。1つ下のグレードの相場も見ておきましょう。PSAには日本語のサイト(PSA Japan)があり、サービスの流れや申込方法を確認できます。
アプリで事前にチェックする
Nocturneは、写真からセンタリング、角、縁、表面の4項目を採点し、傷や白かけの位置を欠陥マップで示します。自宅でのチェックと同じく、鑑定会社の正式なグレードの代わりにはなりませんが、どのカードを鑑定に出すかを選ぶ目安になります。なお、このアプリの相場表示は英語版のカードが対象で、日本語版のポケモンカードはカードの特定のみで、価格は表示されません。
よくある質問
PSA10の条件は何ですか?
4つの角が完全にシャープで、元の光沢が残り、汚れやシミがないことです。センタリングは表がおよそ55/45以内、裏が75/25以内です。
センタリングは何ミリずれるとPSA10が取れませんか?
基準はミリではなく余白の比率です。左右の余白の合計が5ミリなら、広いほうが2.75ミリを超えると表の55/45を超えます。余白の幅はカードによって違うので、必ず比率で計算してください。
鑑定はアプリでできますか?
アプリでできるのは、写真からの状態の推定までです。ケースに入った正式なグレードは、PSAやCGCなどの鑑定会社に申し込んだ場合にだけつきます。
関連ページ
出典
- https://web.archive.org/web/20260827191215/https://www.psacard.com/gradingstandards
- https://web.archive.org/web/20260115223715/https://www.psacard.com/gradingstandards
- https://web.archive.org/web/20250221185604/https://www.psacard.com/gradingstandards
- https://web.archive.org/web/20240529161255/https://www.psacard.com/gradingstandards
- https://web.archive.org/web/20260521213301/https://www.psacard.com/ja-JP/gradingstandards
- https://www.cgccards.com/card-grading/grading-scale/